活動報告

「JIMAフォーラム2021」演者発表要旨

日時: 2021年12月11日(土)  14:00~17:00
場所:Zoomミーティング<一般口演>

1) 「zoomによる高齢者サロンのあれこれ」

井上 まや (せせらぎ在宅クリニック)

要旨: コロナ感染症は、人と人の関わりを制限し、特に高齢者の行き場を奪ったという側面があります。
その中で、みんなに会いたい、話がしたいという気持ちから、高齢者自らスマートフォンやパソコンを手にし、zoomを活用したサロンを楽しんでいるグループがあります。
彼らがどうやってオンラインに挑戦したのか?何を楽しんでいるのか?をご紹介したいと思います。

2) 「COVID-19接触通知アプリケーションに関する国際比較研究」

劉 明鑫(早稲田大学大学院人間科学研究科)、金 群(早稲田大学人間科学学術院)、
西村 昭治(早稲田大学人間科学学術)、扇原 淳(早稲田大学人間科学学術院)

3) 「現場で困惑するオンライン資格確認の導入と運用の課題」

森田 巧 (JIMA理事)

要旨: 本年10月から本格運用されたオンライン資格確認は、一般にはマイナンバー保険証の普及として広報されている。
しかし、医療機関にとっては、健康保険証に紐づく患者医療情報のオンライン取得の始まりを意味する。
利便性はどうであるのか、想定しているセキュリティ対策は有効なのか、各クリニックで起きている問題を取り上げる。

4) 「天気予報を活用した喘息日誌の継続率調査」

川瀬 善一郎(日本気象協会)

要旨: 目に触れ、手で触る機会が多いアプリと喘息日誌をセットにすることで継続率が上がるのではないかと考えました。
起動率が比較的高い天気予報アプリと喘息日誌をセットで提供しているサービスのダウンロード数の推移や、ユーザーの利用率など実際の数字はどうなっているか?
その事例紹介を行いたいと思います。

5) 「おたふくかぜワクチンの副反応調査「Mumps Vaccine Safety Database」の運営について」

西藤 なるを (西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック)

要旨: 1989年に導入された麻疹・風疹・おたふくカゼの新三種混合ワクチン(MMR)の導入後に、無菌性髄膜炎の発症例が報告され1993年に接種が中止された。現在は、麻疹・風疹混合ワクチンとして定期接種となっているが、おたふくかぜワクチンのみは任意接種のままである。しかし、先進国で国の予防接種プログラムにおたふくかぜワクチンが入っていないのはもはや日本のみとなっている。

第15回厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会
ワクチン評価に関する小委員会)において接種後の無菌性髄膜炎の発症率を明らかにするために「10万人から20万人の前向き調査が必要」とされた。2021年3月より日本小児科学会と日本医療研究開発機構(AMED)の2つの研究班において、20万人を目標とした同ワクチン接種後の副反応調査を行っている。

膨大な接種例を扱い迅速集計を目的にWeb報告が必要とされ、そのWebデータベースの構築に筆者が係わった。

昨今、新型コロナウイルス・ワクチン認可やヒトパピローマウイルス・ワクチンの積極的推奨の再開など、ワクチンに対する期待が高まっている。しかし、おたふくかぜによる小児の難聴は年間700名程度と指摘されているにも係わらず、おたふくかぜワクチンについては、定期接種化の議論の機運が高まらない。

「Vaccine Safety Database」の現状と、調査協力医の募集など、運営の課題と対策について報告したい。

6)   (演題準備中)

辰巳 治之 (JIMA理事長)

 

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