特定非営利活動法人日本インターネット医療協議会(JIMA、東京、理事長・辰巳治之)は、4月1日、医療・健康等のヘルスケア分野において、インターネット等の情報通信技術を利用して提供する情報・サービスの質と信頼性を高めていくことを目的として同協議会が定めたウェブサイトの自主基準であるeヘルス倫理コードをVer3.0に改定しました。
昨年6月に国会で成立した改正医療法が、本年6月より施行されることに伴い、eヘルス倫理コードの準拠項目のひとつである関係法令・ガイドラインの遵守の項において影響してくるなどから、改定を行ったものです。
改正医療法では、これまで医療広告の規制対象とされてこなかった医療機関ウェブサイトが、広告その他の表示として扱われ、新たに広告規制の対象となってきます。
JIMAでは、改正医療法施行に向け厚労省の検討会で審議されている医療広告ガイドラインの検討状況にあわせ、昨年9月以来、同ガイドライン案の解説も含めた講習会を複数回開催してきました。
eヘルス倫理コード3.0では、従来の121項目から、コンテンツにおける不正行為の禁止や体験談の記載の注意点など8項目が追加され、全部で129項目になりました。ウェブサイトの運営者には、より細かな配慮と注意を求めていくとともに、サイトの内容が随時更新されることを踏まえ、1年間のマーク有効期限を設定、毎年の更新審査が必要となりました。これらの変更に伴い、マークの申請費用、審査料、マーク使用料等の改定を同日行いました。従来バージョンの2.0でマークを取得したサイトには、3.0バージョンでの受審を順次勧めていくことになります。
eヘルス倫理コードは、医療の提供者と利用者の双方の立場にたち、提供者側には、情報やサービスを提供していく指針を、また利用者には、質の高いサイトを見分ける基準を提供するものです。
JIMAでは、インターネットのような法的規制の及びにくい世界で、サイト運営者が自主的に信頼性と質を高めていくプログラムの普及・推進活動を前身の任意団体設立時の1998年より行ってきました。2003年に初めてeヘルス倫理コード1.0の運用を開始、2007年にVer2.0に改訂、今回のVer3.0へのバージョンアップを機に、法的規制によらない自主規制(セルフレギュレーション)を基本としたトラストプログラムのいっそうの普及に取り組んでいきたいと考えています。
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事務局 三谷博明