eヘルス倫理コードについて

eヘルス倫理コードは医療・健康サイトの信頼性を確保していく自主基準です。

eヘルス倫理コードは、医療・保健・福祉等のヘルスケア分野において、インターネット等の情報通信技術を利用して提供される情報やサービスの質と信頼性を高めていくため、サイトの運営主体者が配慮すべき注意点をまとめたものです。

医療の提供者と利用者の双方の立場にたち、提供者側には、情報やサービスを提供していく指針を、また利用者には、質の高いサイトを見分ける基準を提供します。

日本インターネット医療協議会(JIMA)では、本倫理コードにもとづいて、サイトを第三者的に審査・評価し、所定の基準を達成していることが確かめられたサイトには、「信頼」を意味するトラストマークを付与する認証事業を行っています。

トラストマークが掲示されたサイトに関し、意見や苦情があれば、直接、サイト運営者に意見を提示していただく以外に、JIMA POSTを通じ、本協議会に意見、苦情を提示することができます。

JIMAでは、インターネットのような法的規制の及びにくい世界で、サイト運営者が自主的に信頼性と質を高めていくプログラムの普及・推進活動を前身の任意団体設立時の1998年より行ってきました。海外の取り組みも参考に、2003年にわが国で初めての自主基準となるeヘルス倫理コード1.0の策定・運用を開始、2007年にVer2.0に改訂、このたびのVer3.0への改訂を機に、法的規制によらない自主規制(セルフレギュレーション)を基本としたトラストプログラムのいっそうの普及に取り組んでいきたいと考えています。

eヘルス倫理コード3.0改定のご案内


2017年6月に国会で成立した改正医療法が、本年6月より施行されることに伴い、eヘルス倫理コードの準拠項目のひとつである関係法令・ガイドラインの項などに影響してくるなどから、2018年4月1日をもってVer3.0への改定を行わせていただきました。

Ver3.0では、改正医療法により、医療機関のウェブサイトが誘引性ある表示として新たに広告規制の対象となったことを踏まえ、新しい医療広告ガイドラインへの準拠を求めるとともに、医療法以外の関連する法令やガイドラインにも留意することを求めています。また、インターネットで自サイトを検索上位にあげるため、サイトの運用やコンテンツの作成にあたって不正な手法を使わないよう、「不正行為の禁止」を追加しました。さらには、インターネットを使って医師が診断を行う遠隔医療が普及していくことを念頭に、ケアの内容や条件を利用者に分かりやすく説明することを追記しています。そして、サイトの運用においては、提供する情報やサービスの内容や法律環境が絶えず変わっていくことから、適切適時にセルフアセスメントを実施、定期的・継続的なメンテナンスを行っていくことを求める項目を追加しました。

今回の改定により、eヘルス倫理コード基準でウェブサイトの運営を行われる皆さまには、サイト運営にあたって、これまで以上に細かな配慮と注意が求められることになりますので、ご理解・ご協力をお願い申しあげます。

⇒eヘルス倫理コード3.0全文(日本語版)です。(PDFファイル/829KB)

PDFファイルを表示したり印刷したりするには、Adobe Acrobat Readerが必要です。まだ、お持ちでない場合は、下記のサイトから無料でダウンロードできます。

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※eヘルス倫理コードのバージョン改定に伴い、従来のeヘルス倫理コード2.0で受審されたサイトでトラストプログラムを継続される場合は、新たなeヘルス倫理コード3.0で更新審査を受けていただく必要があります。

eヘルス倫理コード3.0(案)について、皆様からの意見を募集させていただきました。(意見募集は終了しました。ありがとうございました。)

意見募集期間:2018年2月25日~3月15日

⇒eヘルス倫理コード3.0案(パブコメ用)です。

⇒eヘルス倫理コード3.0案(パブコメ後最終修正版、新旧対比用)

eヘルスとは・・・医療・保健分野において、インターネットのような新しい情報通信技術を活用して、利用価値の高い医療情報やサービスを提供・利用していくことをさします。患者・市民においては、情報を積極的に利用することで、病気の予防や治療に主体的に取り組むことができるようになり、医療の提供側においては、最新の医学情報やデータに基づいた診断・治療法を行ったり、患者に対する多様なケア方法やコミュニケーション手段を提供することにより、患者にとって満足度の高い医療を実現し、ひいては社会的な医療システムの改善をめざしていきます。

<参考資料>

⇒eヘルス倫理コード検討資料

・最初のeヘルス倫理コードの検討にあたって参考とした海外の取り組み事例を紹介しています。
eヘルス国際倫理コード

⇒医療情報発信者ガイドライン

・eヘルス倫理コードが策定される以前の医療情報発信者ガイドラインです。2003年12月末をもって、eヘルス倫理コードへと発展解消しました。

eヘルス倫理コードVer1.0のドラフト段階で寄せられたパブリックコメントです。

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